生物有機体が雨や雪の形成において重要な役割を果たしているという研究が2月28日、米科学誌サイエンスに発表された。
このような有機体とその水循環における重要性の発見は、天気予報の精度の向上や生物圏と気象の関係をより深く理解することに役立つと、研究チームは結論付けている。
研究の主著者、ルイジアナ州立大学のブレント・クリストナー氏は、将来的にはこの有機体を使って乾燥地帯にも雨を降らすことができるようになるかもしれないと指摘する。
曇天と微生物の関係
Cloudy, With a Chance of Microbes
大気中に氷生成の種をまく粒子の大半は、意外にも細菌やその他の有機物に由来することがBrevium記事で報告された。この研究結果は、生態系と気候との間のフィードバックの解読や、天気予報モデルの改良、植物病原菌やその他の微生物の大気拡散を理解するうえで有用である。降雨や降雪は、雲内の微細な氷の結晶生成から始まり、エアロゾルと呼ばれる粒子の周囲で氷が凝結降下するときに生じる。Brent Christnerらは、世界中の中・高緯度の様々な場所から採取した新雪から、氷核形成の原因となるエアロゾルを収集し、細胞もしくは細胞片からなる大きな断片を発見した。南極の雪は生物起源のエアロゾル濃度が最も低く、一方でモンタナやフランスで採取した雪は最も高濃度であった。 (「今週のハイライト」Science Magazine Japan)

