米金融最大手シティグループは9日、今後2、3年で約4000億ドル(約41兆2000億円)の資産を売却する方針を発表した。シティはサブプライムローン問題で米国で最悪の損失を被っている。
9日の投資家・アナリスト説明会で明らかにした。この時の資料はグループのウェブサイトで公表されている。
シティによると売却対象のうち個人向け金融が63%、証券・銀行部門が34%だという。40億ドルはグループの総資産2兆2000億ドル(約226兆円)の約2割に相当する。
2、3年内に中核部門の売上で約10%の増益を目指す。富裕層向け部門で9.0%、クレジットカード部門で7.0%、個人向け部門で8.0%、証券・銀行部門で9%、トランザクション・サービス部門で14%の増益を見込む。
『米シティグループ、2─3年以内に4000億ドルの資産売却』
2008年 05月 10日 11:55 JST
[フィラデルフィア 9日 ロイター] 米銀最大手シティグループは9日、収益性の向上を目指し、総資産の約20%に相当する4000億ドルの資産を今後2─3年間で売却する方針を明らかにした。
「過去から引き継がれた資産」が約5000億ドル存在するとし、これを1000億ドル以下へ縮小する計画。
対象となる資産には不動産、レバレッジ関連資産、サブプライムローン(信用度の低い借り手への住宅ローン)関連の債務担保証券(CDO)、ストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)などが含まれる。
ビクラム・パンディット最高経営責任者(CEO)は投資家・アナリスト向け会合で、これらの資産を秩序立った方法で削減していくと述べた。
ただ、大規模な資産売却計画を受けて、シティの事業分割の観測が高まる可能性がある。ファースト・イーグル・ファンズのポートフォリオマネジャー、ジャンマリー・エベイヤール氏は「規模は必ずしも強力な優位性とはならない」と指摘。「株主資本利益率が20─25%へ回復するとは思えない」と語った。
シティはまた、年間8─10%の収入増を目指し、中核事業の純収入は10%増を目標とする方針を明らかにした。クレジットカード部門で7%、個人向け部門で8%、トランザクション・サービス部門で14%、証券・銀行部門と富裕層向けの部門で9%の増加を見込む。
パンディットCEOはリストラによる効果が150億ドルに上るとの見通しを示した。
© Thomson Reuters 2008 All rights reserved.
タグ:シティグループ
